2008年12月12日

アシダカグモ

 
 伊豆高原の天使堂の建物内には、たまに大きな蜘蛛が出没します。壁にへばりついたりしています。吃驚して逃げる人もいるかも知れませんが、人が近寄ると蜘蛛の方がすごい早足で逃げます。

 Wikipediaで調べましたら、アシダカグモでした。この蜘蛛について簡単にまとめてみました。

 【アシダカグモ(脚高蜘蛛)は、元来日本には生息していなかったが、帰化種で北海道・東北など冬季に着雪のある地域を除いて、日本に広く分布している。主に人家で見られ、夜行性で薄暗い所を好み、網を張らずに床や壁などを徘徊する。日中は雨戸袋や天井裏、家具の隙間などに隠れていることが多い。 
 日本に生息する徘徊性のクモとしては最も大きく、成体の足まで入れた全長は約10?13cm。肉食性で大きな牙をもち、人家内外に棲むゴキブリやハエ、小さなネズミなどを捕食する「益虫」である。
 クモが捕食対象へ注入する消化液には強い殺菌能力があり、また自身の体もこの消化液で常時手入れを行う。食物の上などを這い回ることも無いため、徘徊や獲物の食べ殻が病原体媒介などに繋がる可能性は低い。
 また臆病で、人間が近寄ると逃げる。走るのがとても速く、捕まえるのは難しい。人に影響する毒は持たず、ムカデと違い、素手でつかむなどしなければ、人に咬害を起こすことはない。】

 「益虫」ということですので、駆除していません。
 
 蜘蛛が大嫌いな人には無理かもしれませんが、害はないので、見つけても恐がらないでくださいね(^^;
 冬の間は出てこないと思いますので、蜘蛛が大嫌いな人はこの季節に天使堂にお越しになれば、たぶん大丈夫です。

 そういえば、天使堂を伊豆高原で開館したのは2年前、平成18年10月でした。もう寒い時期でしたから、その後の開館のときのことだったと記憶しています。

 朝、洗面の流し台の片隅で、その大きな蜘蛛が縮こまっていました。

 「続きを読む」をクリックすると、アシダカグモの写真が見られます。蜘蛛が嫌いな人はご注意ください。

伊豆高原 【天使のいる回廊 天使巡礼 天使堂】 門番 追夢人
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 当然、私はギョッとしましたが、そのまま顔を洗いました。水しぶきが蜘蛛にかかっても身動きしないので、たぶん死んでいるか、弱っているのだろうと思いました。下手に刺激して一戦を構えたくないし、殺生はしたくないので、そっとしておくことにしました。
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 洗面所は何回も使わざるをえません。そのたび毎に蜘蛛は縮こまっていました。流し台の端から端へ移動していたので、生きていることはわかりました。
 その日の夜、私は天使堂で独りでした。寝室のベッドにもぐりこんで見上げると、ドアの上の壁に大きな蜘蛛がへばりついていました。流し台の蜘蛛が私の後をつけてきた? まさか! と驚きました。
 というのは1階の洗面台から2階の部屋までくるのは単純ではなく、リビングを通り抜け、吹き抜けのエントランスから階段を上り、左右どちらかに曲がって更に上り、2階の回廊を半周しないといけないからです。距離でいうと少なくても約30mはあるからです。
 私が歩いた後をついてきたと想像すると凄い恐怖心を覚えました。そうではなくて壁伝いに這ってきたとすれば、距離も短くなるのでありえないことではないのですが、2階には9部屋もあるのに、なぜ私のいる部屋なのか?! と考えるだけでもゾッとしました。とにかくドアをそっと開けて部屋の外へ追い出して、もう一匹別にいたのだろうかという疑惑とともに眠りにつきました。
 翌朝、洗面の流し台には蜘蛛の姿はありませんでした。部屋にきていたのはやはりその蜘蛛の可能性が高くなりました。天使堂に大蜘蛛が2匹もいると考えるのも、益虫とはいえ、やはりいい気持ちはしません。恐らく同じ蜘蛛だろうと考えることにしました。その日は昼間のあいだ蜘蛛の姿は一度も見ませんでした。
 ところが、夜になってベッドにもぐりこんで見上げると、またあの蜘蛛がドアの上の壁にへばりついていたのです。まるでこちらを凝視しているかのようでした。もう、追い出すのもめんどうになって、おとなしくしていろよと蜘蛛に言いきかせ、そのまま放って眠りにつきました。
 翌朝、開館最終日、目が覚めたときには、部屋に蜘蛛の姿はありませんでした。歯を磨きに洗面所に行くと、流し台の隅で蜘蛛がまた縮こまっていました。戻っていたのです。
 開館の間、実は私は天使堂に来てほしいとずっと強く想っていた人がいました。結局、来てくれることはありませんでした。私はここに戻って縮こまっている蜘蛛がきっと化身となって部屋に来てくれた、そんな気持ちになりました。
 今でも大きな蜘蛛を見つけると、追夢人はその人を想い出します。ですから、天使堂で大きな蜘蛛を見つけてもどうか驚かないで、そっと見守ってあげてください。
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1. ex libris アラクネ  [ 天使のいる回廊 天使巡礼 天使堂 @ 伊豆高原 ]   2008年12月17日 18:46
 ex libris アラクネ羅入エッチング 87x72mm (2004)伊豆高原 【天使のいる回廊 天使巡礼 天使堂】 門番 追夢人______________________________

この記事へのコメント

4. Posted by 追夢人(ついむと)   2008年12月26日 00:03
rosalita さま
こんばんは!
天使堂のブログにようこそ{笑顔}
コメントありがとうございます♪
 アシダカグモはゴキブリの天敵のようですね。昆虫学者の安富和男さんの著書『ゴキブリ3億年のひみつ』によると、アシダカグモが2、3匹棲むと家のゴキブリは半年で全滅するそうです。ただ、子猫ハンターの存在は想定外だったみたいです(笑)
 それにしてもアシダカグモを2匹もくれるお友達は貴重ですね。
すばしっこいアシダカグモを捕まえるのも大変だったでしょう。つかんだりすると鋭い大きな牙で咬まれる危険もありますから凄いです。
 ゴキブリには大きいのと小さい種類のがいますね。自宅には小さいチャバネゴキブリというのがいます。以前に飲食店に隣接していて、そこにいたのが引越しても荷物にくっついてきて繁殖してしまいました。我が家も猫を飼っていて、殺虫剤は猫に毒だとしばらく使用しないでいたら、猫の餌と水と保温カーペットが心地よかったらしく大繁殖して困りました。たまりかねて、アース製薬の「ブラックキャップ 12個入り」というのを置いたら効果覿面、激減しましたよ。伊豆高原の天使堂は食品がほとんどないので、ほとんどいませんが、たまに大きいのが外から飛んできます。一応、 大日本除虫菊というところの「コンバット 4個入り」を置いています。参考まで(笑)
 アシダカグモを「かわいい???」とおっしゃる年頃の娘さんが三人もいらっしゃるのですか! 「ジェロニモ」もご満悦でしょう(笑) きっとどこかに潜んでゴキブリ退治の作戦をたてているはずです(笑)
3. Posted by rosalita   2008年12月25日 02:28
先日友達にアシダカグモをもらいました。ところがうちには子猫が2匹いるため、無残にも最初のクモはいけにえとなってしまいました。悔しくて仕方がないところに、友達がなんと2匹目をくれました。今度こそやられるものか!と、冷蔵庫の裏にそっと放しました。でも、一度だけ洗面所のほうに向かって壁伝いに走っていった姿を見たきり、姿が見えません・・・実は恥ずかしながらうちにはゴキブリがものすごくたくさんいて、ほとほと困っていたのです。そんな我が家に来たアシダカグモ様!年頃の娘三人も、くちをそろえて「かわいい???」と。「ジェロニモ」と名づけたアシダカグモよ、どうか無事でいてほしい・・・どなたかアシダカグモを譲ってはいただけないでしょうか?
2. Posted by 追夢人(ついむと)   2008年12月24日 01:00
acqua さま
こんばんは!
コメントありがとうございます♪
>小さくて跳ねる茶色の蜘蛛は可愛いと思います。
ピョコピョコ歩き回る小さいやつでよね(笑) 虫眼鏡で見たらグロテスクな蜘蛛に変わりないですけれど、小ささといい、確かに愛嬌があって可愛いです(笑)
>親しい宣教師曰く、蜘蛛はよい知らせをもってくるって。
へ?そうなんですか♪ 覚えておきますね(笑)
>アシダカグモも、慣れたら可愛く見える(だろう...)
ムリムリ{注意}{注意} 苦手でなくても無理です{汗} 無理してはいけません(爆)
ただ、毛嫌いしないで、そっと見守ってあげましょう。
日陰でヒッソリ生きているのですから。でも壁にひっついている姿は存在感がありすぎですけれど…(爆)
>来年は必ずお邪魔します。
プレゼント用意してありますから、もらってやってください(笑) 
1. Posted by acqua   2008年12月23日 10:40
多足類は得意ではないけれど、
小さくて跳ねる茶色の蜘蛛は可愛いと思います。
ジっと見つめると、首をくりっと回すのです。
親しい宣教師曰く、蜘蛛はよい知らせをもってくるって。
アシダカグモも、慣れたら可愛く見える(だろう...)
西伊豆まで行ったのに天城を越えられませんでした。
来年は必ずお邪魔します。
早いうちに(^^)

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