天使のいる回廊・ギャラリー
2007年01月26日 00:40
2007年01月21日 12:45
2006年12月16日 12:47
2006年12月04日 00:43
町田の天満宮では、毎月、1日に骨董市が開かれます。
今年はほとんど行っていませんでしたが、ここ2ヶ月連続で行ってみました。
今月は、何も収穫はありませんでしたが、先月11月1日は、入り口の露店のお爺さんから、10センチ位いの、鍍金も全て剥げてどうしょうもない襤褸ぼろの合金のエンジェルを買いました。
その日、一番最初に目についたものでした。ベルがついていますが、グラグラです。金鎚を持った腕が動かせるところから、おそらく置き時計の装飾だったようです。どうしょうもない襤褸ぼろのパーツ、手を出してはいけない代物でした。それもアンチモニーの合金は絶対、買わない主義なのに。
一応、参考までに値段を聞くと、最初は
1万2千円、内心びっくりですが顔に出さずにいると、直ぐに8千円と値段を下げてくれました。
手に取ってエンジェルの腕を動かしてベルをチンチンと叩かせたりして、置き時計の部品ですかねーとか、そうとう古いですねーとか、良いお顔してますよねーとか、店主のお爺さんとしばらくお話しをしていたら、欲しいなら6千円でいいよって、値切ってもいないのに半額にしてくれました。
なので、買った訳ではありません。半額でも、どう見てもそんな価値はありません。
アンティークでも、良質でも、なんでもありません。ただ酷く破壊されて古びたというだけの襤褸です。
私の値踏みはよくても更にその半額です。というのは、よほど小さなガラクタとか、現代もののリサイクル品なら1?2千円でしょうが、骨董市、否、ボロ市の最低の相場としても3千円は、仕方がないと自分なりに決めているからです。
気に入ったものなら欲しくもなりますが、来たばかりで他に何も見ていないし、ちっとも安い訳でもないので、「一巡りしてからまた来ます。」と言って、その場では買いませんでした。
とはいっても手頃で良いものはそうあるものではありません。横浜中華街のそばにアンティークのお店をお持ちのご婦人の店主の出店には、小さなジュエリーやブローチには、エンジェルとか、マリアさまとか、それなりにいいものがないことはないのですが、値段がはる割には、私にとって存在感を感じられるものではありません。今、欲しいアイテムではないので、またいつか欲しくなった時にまだあれば、横浜のお店に買いに行ってもいいかなという感じです。
そのお隣では、「オッ、これは」 というものもありましたが、銀座のアンティーク街より高い値段だったりしてました。
結局、欲しいものはありません。しかしその日は買いモードでした。せっかく久しぶりに来たのだから、何か買わないと気が済まなかったのです。早い話、無駄遣いモードでした。
となると、入り口のお爺さんのあのエンジェルしかありません。でも酷過ぎるし、どうしょうか迷いながら、また見に行きました。ところが、あのお爺さん、反応がありません。内心、え?ッ!です。
仕方ないので、しばらくボーっと眺めてから、しゃがんで手を伸ばし、お爺さんに「そのエンジェル、もう一度、手に取って見てもいいですか?」と声を掛けました。それで、やっと思い出したように「あぁ、さっきの?!」です。
買いモードでも、迷っているのだから、さっきみたいに売りモードで責めて来てくれなきゃ、その気になれないではないですか! それにこちらは、そこから本気で半額まで値切りに入らなければならないのですからねッ!と心の中で呟く。
でも、そんなモードではないので、もう一巡りすることに。で、また戻ってみても、なんと同じ反応!覚えてないみたいです。ウッソ?!てな感じです。
買う気も薄れ、途方にくれました。天満宮の境内を彷徨です。欲求不満です。帰るに帰れません!
彷徨していても仕方ないので、また戻りました。そしたら、あらまぁお爺さんがいません。しょうがないなぁ?また、彷徨! しばらくして戻ってもまだ居ない。
彷徨も疲れた頃、3度目の正直、やっと戻ってきたお爺さんに、しゃがんで手を伸ばし、「そのエンジェル、もう一度、手に取って見てもいいですか?」とお声掛けから始めて、また手に取って、エンジェルの腕を動かしてベルをチンチンと叩かせたりして、置き時計の部品ですかねーとか、そうとう古いですねーとか、良いお顔してますよねーとか、しばらくお話しをした後で、そう、今度はこちらから切り出したのでした。
「いくらまでになりますかね??」
「本当は1万2千円なんだけど、6千円でいいですよ。」
思い切って「3千円でどうですかねー?」
ほんとうに弱った顔をして「4千円は欲しいところなんだよなぁ」
って。
「じぁ、3千5百円で売ってください。」とお年寄りに情け容赦なく値切ってしまいました。
もし見る目のない他の人がお爺さんの言い値で買ったとしたら
かわいそうだし、お爺さんは悪い人になってしまう。なので私が冷酷になればよいのです。
こちらとしても5百円も高く買ったわけです。これはあまりにもエンジェルがボロボロで不愍だったから買わせていただくしかなかったと自分に言い聞かせています。
で、どんなエンジェルかご興味をお持ちになりましたら、
【天使のいる回廊、天使巡礼、天使堂】にいますので、見に来てくださいまし。決して美術品ではありませんけど。おそらく昔、現役の頃は置き時計の装飾として美しかったであろうお顔をした壊れたエンジェルですからね。
今年はほとんど行っていませんでしたが、ここ2ヶ月連続で行ってみました。
今月は、何も収穫はありませんでしたが、先月11月1日は、入り口の露店のお爺さんから、10センチ位いの、鍍金も全て剥げてどうしょうもない襤褸ぼろの合金のエンジェルを買いました。
その日、一番最初に目についたものでした。ベルがついていますが、グラグラです。金鎚を持った腕が動かせるところから、おそらく置き時計の装飾だったようです。どうしょうもない襤褸ぼろのパーツ、手を出してはいけない代物でした。それもアンチモニーの合金は絶対、買わない主義なのに。
一応、参考までに値段を聞くと、最初は
1万2千円、内心びっくりですが顔に出さずにいると、直ぐに8千円と値段を下げてくれました。
手に取ってエンジェルの腕を動かしてベルをチンチンと叩かせたりして、置き時計の部品ですかねーとか、そうとう古いですねーとか、良いお顔してますよねーとか、店主のお爺さんとしばらくお話しをしていたら、欲しいなら6千円でいいよって、値切ってもいないのに半額にしてくれました。
なので、買った訳ではありません。半額でも、どう見てもそんな価値はありません。
アンティークでも、良質でも、なんでもありません。ただ酷く破壊されて古びたというだけの襤褸です。
私の値踏みはよくても更にその半額です。というのは、よほど小さなガラクタとか、現代もののリサイクル品なら1?2千円でしょうが、骨董市、否、ボロ市の最低の相場としても3千円は、仕方がないと自分なりに決めているからです。
気に入ったものなら欲しくもなりますが、来たばかりで他に何も見ていないし、ちっとも安い訳でもないので、「一巡りしてからまた来ます。」と言って、その場では買いませんでした。
とはいっても手頃で良いものはそうあるものではありません。横浜中華街のそばにアンティークのお店をお持ちのご婦人の店主の出店には、小さなジュエリーやブローチには、エンジェルとか、マリアさまとか、それなりにいいものがないことはないのですが、値段がはる割には、私にとって存在感を感じられるものではありません。今、欲しいアイテムではないので、またいつか欲しくなった時にまだあれば、横浜のお店に買いに行ってもいいかなという感じです。
そのお隣では、「オッ、これは」 というものもありましたが、銀座のアンティーク街より高い値段だったりしてました。
結局、欲しいものはありません。しかしその日は買いモードでした。せっかく久しぶりに来たのだから、何か買わないと気が済まなかったのです。早い話、無駄遣いモードでした。
となると、入り口のお爺さんのあのエンジェルしかありません。でも酷過ぎるし、どうしょうか迷いながら、また見に行きました。ところが、あのお爺さん、反応がありません。内心、え?ッ!です。
仕方ないので、しばらくボーっと眺めてから、しゃがんで手を伸ばし、お爺さんに「そのエンジェル、もう一度、手に取って見てもいいですか?」と声を掛けました。それで、やっと思い出したように「あぁ、さっきの?!」です。
買いモードでも、迷っているのだから、さっきみたいに売りモードで責めて来てくれなきゃ、その気になれないではないですか! それにこちらは、そこから本気で半額まで値切りに入らなければならないのですからねッ!と心の中で呟く。
でも、そんなモードではないので、もう一巡りすることに。で、また戻ってみても、なんと同じ反応!覚えてないみたいです。ウッソ?!てな感じです。
買う気も薄れ、途方にくれました。天満宮の境内を彷徨です。欲求不満です。帰るに帰れません!
彷徨していても仕方ないので、また戻りました。そしたら、あらまぁお爺さんがいません。しょうがないなぁ?また、彷徨! しばらくして戻ってもまだ居ない。
彷徨も疲れた頃、3度目の正直、やっと戻ってきたお爺さんに、しゃがんで手を伸ばし、「そのエンジェル、もう一度、手に取って見てもいいですか?」とお声掛けから始めて、また手に取って、エンジェルの腕を動かしてベルをチンチンと叩かせたりして、置き時計の部品ですかねーとか、そうとう古いですねーとか、良いお顔してますよねーとか、しばらくお話しをした後で、そう、今度はこちらから切り出したのでした。
「いくらまでになりますかね??」
「本当は1万2千円なんだけど、6千円でいいですよ。」
思い切って「3千円でどうですかねー?」
ほんとうに弱った顔をして「4千円は欲しいところなんだよなぁ」
って。
「じぁ、3千5百円で売ってください。」とお年寄りに情け容赦なく値切ってしまいました。
もし見る目のない他の人がお爺さんの言い値で買ったとしたら
かわいそうだし、お爺さんは悪い人になってしまう。なので私が冷酷になればよいのです。
こちらとしても5百円も高く買ったわけです。これはあまりにもエンジェルがボロボロで不愍だったから買わせていただくしかなかったと自分に言い聞かせています。
で、どんなエンジェルかご興味をお持ちになりましたら、
【天使のいる回廊、天使巡礼、天使堂】にいますので、見に来てくださいまし。決して美術品ではありませんけど。おそらく昔、現役の頃は置き時計の装飾として美しかったであろうお顔をした壊れたエンジェルですからね。
門番 追夢人