幼猫

2012年09月16日

迷子

庭仕事をしていたら、お隣の元貸別荘、南大室ヴィレッジで、幼猫が鳴いている!

きっと母猫を呼んでるんだ!

幼猫の鳴き声をきくと、八年近く前、南大室台別荘地入口で、助けを乞うように鳴いていた、まだ乳離れしてない迷い猫?を見捨ててしまった時の悲痛な叫び声を思い出してしまうから切ない。

しばらくほおってはいたが、「みゃん!みゃん!」呼んでいる。

まさか捨て猫か?と気になって、道路に出て鳴き声のする方へ様子を伺った。

すると遠くの路肩から鳴きながら小さな姿が現れ、ちょこちょこ道路を渡った。

その直ぐ後から母猫が現れた。我が子を呼んだのだろう、幼猫は引き返す。

道の真ん中で顔に皺を寄せながら、ゆっくりと母子が向かい合う。幼猫は顔を舐められて、ほっとしたことだろう。

連れだって来た方へ少し引き返すが、直ぐに母猫は幼猫の頸を咥えて植え込みに消えて行った。

何年振りだろう?母猫が子を咥える姿を見るのは!

我家の老猫が生まれた時以来二十年振りだった。



tenshijunreitenshido at 16:44|PermalinkComments(0)TrackBack(1)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote

2009年06月23日

エンジェル・ロードと懺悔

 
 静岡県の伊豆高原は、伊豆半島の東海岸側の中ごろに位地した急勾配の斜面です。
 皆さまもよくご存知の伊豆高原のシンボル、大室山は標高580mの休火山です。
 東京都八王子市にある標高599mの高尾山よりほんの少し低いですけれど。

 大室山の北の麓には伊豆シャボテン公園があります。大室山のちょうど反対側の南麓には、深い森に囲まれた南大室台という閑静な別荘地があって、その中に天使巡礼天使堂鐘はあるのですよ。
 南大室台というだけあって急斜面の多い伊豆高原でも平坦地が多いです。南大室台は地名では池といいますけれど。

 天使堂から、ほぼ平坦な道を東方向(海のほう)に少し歩くと下り坂になります。ここには背の高い桜の並木が植わっていて、四季を通じて趣のある坂道です。妖精ゾーン天使とも呼んでいます(笑) ぜひ散策がてら歩いてみてください。
 坂道を下って桜並木が終ったところが、南大室台別荘地の出入口で、右側に案内板や自治会の掲示板があります。ちょうど南北方向にほぼ平坦に走る池通りにぶつかるところでもあります。 この角を左(北方向)に折れて池通りを15分ほど歩くと大室山荘というバス停です。そのすぐそばには天使の美術館があります。南大室台の天使堂からここまで歩いて30分の道のりを追夢人は「エンジェル・ロード キラキラ」と命名したのです。ほとんど知られていませんけれど(爆笑)

 実は「エンジェル・ロード」には、追夢人にとって、忘れられない辛く悲しい記憶があります。それは、先ほどお話した南大室台別荘地の出入口の案内板の無い側の角でした。藪の中から子猫のぴゃ?ぴゃ?鳴く声がしました。捨て猫かと思い、連合いと私は足を止めて、声をかけてしまいました。
 すると真っ白な子猫が一匹、藪の中からよちよち現れて、ぴゃ?ぴゃ?更に大きな声で必死に鳴き続けました。ふたつのチャイルドブルーの大きなまなこ、キツネみたいな尖った大きな耳、でもちっちゃなちっちゃな顔。その顔の半分より口を更に大きく開けて声をふり絞って! このちっちゃな体のどこからそんなエネルギーがでてくるのかというくらいに!
 『お願い助けて! 助けて! 助けて! 助けてくれないと死んじゃうよーー。だから助けて! 助けて! お願い! お願い!』と人の声で心底、訴えているように私にははっきり聴こえました。それはまさに胸も張り裂けんばかりの悲鳴でした。
 そんなに必死に生きようとした例が今までの人生で私にはあっただろうか?! そこまで命の叫びを突きつけられたのは私には初めてでした。東京に連れて帰ろうという気持ちにもなりました。

 しかし、一瞬のうちに私はその気持ちを打ち消してしまいました。
 『キャリーケースもない。この時間帯は帰りのバスもない。ここから伊豆高原駅まで下り坂でも徒歩では40分はかかる。更に電車を乗り継いで自宅まで4時間近くかかる。生後間もない子猫を連れた道中を想像しただけでも無理! 無理!! 絶対無理!!! 』
 当時、自宅には飼猫が8匹もいました。4匹は連合いが保護した猫です。世話は主に連合いがしていましたけれど。
 「もう付き合いきれないよ?(泣) そうだ! 近所の飼い猫だとしたら連れて帰る訳にはいかないだろう。親からはぐれた野良なら、近くには親猫がいて、きっと迎えにくるはずだ。」
 そう自分にも、連合いにも強く言い聞かせて、見捨ててしまったのです。でも子猫のあの必死の叫びの真意を私は理解できたのだから見殺しにしたのと同じです。私が止めなければ、連合いは間違いなく連れて帰っていたと想います。
 
 その頃はまだ、連合いが海の見える別荘が欲しいといってうるさいので、普通の別荘を探すのに付き合わされていた頃のことです。
 その後、ペンション・ソフィアとの出会いがあって、そのエントランスの回廊を見上げた瞬間、予想もしていなかった天使の姿を予感してしまい、天使のいる回廊のイメージだけが心に強く残りました。
 それからも別荘探しに付き合わされて、伊豆高原への再訪はたびたび続きました。そして1年半後、伊豆高原のこの南大室台のソフィアで不思議なことに天使巡礼天使堂の開館がなぜか実現してしまったのです。予感してから約半年後、天使堂のブログの方は先に開設していましたけれど。
 今でも毎月、天使堂へ巡礼するように行き来する度に、この別荘地の出入口まで来ると、どこかで元気で生きていてくれますようにと心の中で祈ると同時に自分の内にある冷酷さと弱さを常に意識するのです。

【 天使のいる回廊 天使巡礼天使堂 】 門番 追夢人

静岡県 伊東市 伊豆高原 南大室台5?5 P.ソフィア
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at 04:44|PermalinkComments(2)TrackBack(2)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック Clip to Evernote