2012年01月03日 13:44
連れ合いとのシンクロニシティ
天気は良いが、冷たい風が時折、強く吹く2日の午後、連れ合いと初詣に行った。毎年、並ぶのになぜか行列はできてなかった。毛糸の帽子をとって手袋をはずしてから鳥居をくぐり、手を洗い、財布から賽銭を出す。順番は三番目。
前の人が連れてきた茶の巻毛の小さなプードルが、私に興味をもっているのか、二本足で立って犬かきをしきりにしてる。リボンを耳に付け、着せられた長いお洋服がスカートみたいになって女の子なのだろう。人懐こくてかわいい。
賽銭箱に投げ入れ、大きな鈴につながった綱を振る。閉じ込められた何かが真鍮製の薄い凹面とぶつかり合ってカラリンカラリンと金属音が鳴った。大げさな音でもなくしみったれた音でもなく控え目に。二礼二拍手一礼。まとまりのない願い事を繰返し心に想う。まとまったためしがない。ただただ数分の合掌に力だけがこもる。待たせた連れ合いと後の人を気にしながら。脇に立っている神社参拝の仕方の看板を毎年、直前に確認する。覚えていられたことが無い。信徒でない証拠だ。賽銭で許される神社の懐の大きさと都合よく理解しておこう。
小さな本殿の隣の社務所で連れ合いとおみくじをひく。一回百円。私がいつも先。八角柱の箱の両側を両手に持って、ジャラジャラと回転も入れながら上下左右に何回もよく振っていたら、次に控えていた連れ合いに「私はすっきり一回でひくわよ!」と突っ込まれる。
小さな穴のあいている八角形の面を下にすると、そこから数字の記された細長い竹籤がすーっと出てくる。三番だった♪巫女さんに渡すと、告げられた神主らしき人が、同じ番号が書かれた五cm四方の前面の、奥行きのある引き出しから、おみくじの紙を抜き取って、文面が見えないように曲げて端と端を合せて巫女さんに渡す。合わさった端を摘まんで巫女さんはそれを私にくれた。細長い竹籤は、巫女さんが箱の八角形の面の小さな穴から刺し込んで、元に戻された。
私は曲げられたおみくじの紙をそのままもらって開かずに待っていた。連れ合いは私と同じ箱から引いて巫女さんに竹籤を渡すと三番と伝える静かな声が聞こえた。私のは大吉。連れ合いのと突き合わせてみたら全く同じ文面だった。
もう何年前だろう、それ以来、二回目。その時は別々の箱だった。その時も大吉だったかは二人とも覚えていない。中身は違っていても毎年、二枚重ね合わせて帯にして神社に結んでいる。
伊豆高原【天使のいる回廊 天使巡礼 天使堂】追夢人とシンクロニシティ